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一生賃貸で資産形成はできる?子育て世代と老後の住まい方も紹介

賃貸

大島 康弘

筆者 大島 康弘

不動産キャリア11年

「住まいを通じて人生を豊かにすること」を理念に、日々挑戦を続けています。
売って終わりではありません。むしろ、お客様が暮らし始めてからこそ本当のお付き合いが始まります。
まるで隣人のように、気軽に住まいの困りごとをご相談いただける存在でありたいと思っています。
そして、地域の未来を見据えて、街そのものをプロデュースする事を目指しています。
安心で快適な暮らしを創造し続けることが私の目標です。

「家は買うべきか、賃貸で住み続けるべきか?」子育て世代が悩む大きなテーマのひとつです。特に老後の資産形成を考えると、賃貸という選択が正しいのか迷う方も多いのではないでしょうか。本記事では、一生賃貸で暮らす場合にどんなメリットや注意点があるのか、子育て世代にとっての資産形成と住宅費のバランス、そして今から始められる賃貸ベースの資産対策についてわかりやすく解説します。住まいと資産形成のヒントを一緒に探してみませんか?

一生賃貸と資産形成の関係について

子育て世代にとって、一生賃貸を選ぶことは、住宅ローンや大きな初期費用を避けつつ、ライフスタイルに合わせた柔軟な住み替えが可能である点が大きな魅力です。賃貸であれば生活の変化に応じて間取りや立地を適宜選び直せるため、子どもの成長や老後のバリアフリー対応などに対応しやすい点が、子育て世代の安心設計に直結します 。

また、老後にかかる賃貸費用の目安を知ることも重要です。総務省によれば、2023年の借家(専用住宅)の平均家賃は月額約5万9,656円で、定年後20年間住み続けると約1,440万円の住居費がかかる試算になります 。さらに他のデータでは、全国平均家賃を月5.4万円とした場合、65歳以降20年間で約1,500万円の貯蓄が必要という試算もあり、老後の資金計画のベースとして参考になります 。

一方で、賃貸には資産として残らないという側面もあります。賃貸では家賃を払い続けても、資産形成にはつながらないため、老後に備えた資金計画をきちんと立てることが欠かせません 。

とはいえ、賃貸でも安心設計は可能です。税金負担や修繕費を持ち主が負担してくれるため、予期せぬ支出が少なく、家計管理がしやすい点は賃貸のメリットです 。そのぶんの余裕を貯蓄や投資に回せば、賃貸をベースにした柔軟な資産形成にもつながります。

以下はメリットをまとめた表です。

メリット内容
柔軟な住み替えライフステージに応じて最適な間取り・立地に移動可能
メンテナンス負担軽減設備故障や修繕は貸主負担で安心
資金計画の明確化家賃相場が明瞭で、計画的資産形成が可能

老後の住居費と資産のバランスを考える

まず、賃貸を続けた場合にかかる老後の家賃支出の一例として、全国平均の借家(専用住宅)の家賃は月額5万9,656円です。この金額を元に65歳から20年間(85歳まで)住み続けると仮定すると、5万9,656円×12か月×20年で約1,440万円の家賃支出となります。さらに更新料が毎回家賃1か月分として発生する可能性もある点に留意が必要です。

次に、資産形成の視点から賃貸継続を検討する際の考慮点として、賃貸には固定資産税や修繕費が不要であり、その分を貯蓄に回しやすいメリットがあります。年金だけでは賃貸費用を賄いきれない場合、事前に貯蓄を準備し、収支のバランスを計画することが重要です。

また、賃貸継続の前提として、家賃負担率は手取り収入の約30%が目安とされています。老後の手取り収入が仮に20万円の場合、家賃上限の目安は6万円前後となり、この範囲内で家計のバランスを保つことが望ましいです。ただし、実際には支出が収入を上回る赤字状態の世帯もあり、貯蓄による補填の備えが必要です。

下表で、賃貸継続を想定した場合の支出シミュレーションをまとめます(30年モデル理想値)。

項目内訳金額(目安)
住居費(家賃)月6万円想定 × 30年約2,160万円
更新料2年ごと家賃1か月分×15回約90万円
貯蓄準備不足を補う 年間約50万円 × 30年 = 約1,500万円

このように、賃貸継続に必要な住居費総額は高額になる可能性があるため、老後を見据えた堅実な資金計画と貯蓄の積み上げがカギとなります。

子育て世代にとって賃貸で特に注目すべきポイント

子育て世代の皆様が賃貸住宅を選ぶ際に特に注目すべきポイントを、柔軟性、家計へのメリット、そして将来への備えという三つの観点で整理しました。

注目ポイント 内容
住み替えの柔軟性 子どもの成長や進学、仕事の変化に合わせて、スムーズに住み替えができる柔軟な選択肢があります。例えば学区や通勤利便性を優先した住み替えにも対応しやすい点が魅力です
メンテナンス負担の軽減 賃貸では建物の修繕や設備管理の負担が少なく、突発的な大きな支出リスクを避けられます。結果として家計の安定に寄与します
高齢期の契約リスクへの備え 将来、高齢期になって入居審査が厳しくなる可能性を見据え、早めに資金準備することで、安心して賃貸を継続できる体制を整えられます

まず、賃貸の大きな魅力は「住み替えの柔軟性」です。お子さまの進学や成長段階に応じて、学区や間取り、通勤の利便性を重視した住み替えがしやすく、ライフステージの変化に合わせて住まいを変えることが可能です 。

次に、賃貸では、建物の大規模修繕や設備更新にかかる費用は大家側が負担するケースが多いため、ご家庭の急な出費を抑え、家計管理を安定させやすいメリットがあります 。

最後に、高齢期に入ると年齢を理由に賃貸契約が難しくなる場合があります。これは家賃滞納や孤独死などのリスクを懸念する大家の姿勢によるものです。そのため、将来に備えて退職金や預貯金など資金面の備えを早くから行い、安心して賃貸継続できる体制を築くことが重要です 。

賃貸をベースに資産形成を進める具体的アクション

賃貸住まいで将来の資産形成を考える際、まずは現状の家賃支出を明確に書き出し、そのうえで貯蓄・投資計画を立てることが重要です。たとえば、毎月の家賃や生活費から「教育資金・生活防衛資金・老後準備資金」のために分けて積立を行う方法が効果的です。特に、生活費の6か月分を「生活防衛資金」として確保しておくことで、急な支出や家計の変動時にも落ち着いて対処できる資金的ゆとりが生まれます 。

次に、老後に向けた備えとして具体的な資金目標を設定します。たとえば、65歳以降も毎月8万円の賃貸を払い続けるとなると、25年間で約1,900万円の住居費が必要になるという試算もあります 。こうした金額を基に、老後の負担を軽減するための積立ペースを早期に設計することが大切です。

また、将来のライフスタイルの変化に備えるには、住まいと資産設計の両面を柔軟に考える必要があります。具体的には、教育費や転勤など家族の変化に対応しやすい賃貸のメリットを活かしつつ、同時に投資信託やつみたて投資などの資産運用を併用することで、住まいと資産の両方を安定的に設計できます。

アクション内容と目的具体例
1. 生活防衛資金の確保急な支出や家計リスクに備える月の生活費6か月分を預貯金で積立
2. 老後家賃負担への備え暮らし続けるための資金目標設定65歳以降の家賃総額1,900万円を見据えた積立計画
3. 資産運用との併用インフレに強く、資産を増やす仕組みづくりつみたてNISAや投資信託を活用して長期的な資産形成

これらのアクションを通じて、賃貸での暮らしを維持しながらも、安定した資産形成と将来への安心を両立できます。特に子育て世代の方は、変化の多いライフステージに対応しつつ、柔軟かつ計画的な資産設計を進めることが、長い目で見た安心につながります。

まとめ

一生賃貸を選択する子育て世代は、将来の資産形成と老後の安心を両立するために、柔軟な住環境と計画的な貯蓄・投資が求められます。賃貸のメリットであるライフステージに応じた住み替えや、メンテナンス負担の少なさを活かしつつ、老後に備えた資金計画を早期から始めることが重要です。住居費の総額や貯蓄余力を意識し、将来への備えを日々の生活から積み重ねていくことが、安定した資産形成へとつながります。子育てと資産形成を両立させたい方こそ、賃貸という選択肢の活かし方をもう一度見直してみてはいかがでしょうか。

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