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学生向け家賃補助の条件はどんな内容?申請方法や利用時の注意点も解説

学生向け賃貸

大島 康弘

筆者 大島 康弘

不動産キャリア11年

「住まいを通じて人生を豊かにすること」を理念に、日々挑戦を続けています。
売って終わりではありません。むしろ、お客様が暮らし始めてからこそ本当のお付き合いが始まります。
まるで隣人のように、気軽に住まいの困りごとをご相談いただける存在でありたいと思っています。
そして、地域の未来を見据えて、街そのものをプロデュースする事を目指しています。
安心で快適な暮らしを創造し続けることが私の目標です。

家を借りてはじめて一人暮らしをする学生の方にとって、家賃の負担は大きな悩みのひとつです。「家賃をもう少し抑えられたら」と思う方も多いのではないでしょうか。この記事では、学生の家計を助ける家賃補助や減額の制度について、具体的にどのような条件があるのかを分かりやすくご紹介します。制度の内容や申請の流れを知ることで、理想の住まい選びに役立てていただけるはずです。次の章から、制度の詳しい内容について順に解説していきます。

自治体が提供する学生向け家賃補助制度とその条件

多くの自治体では、学生の賃貸負担を軽減し、地域への定着や進学支援を目的として、学生向け家賃補助制度を運用しています。

例えば、札幌市が実施する「若者家賃助成事業」は、札幌市内に住民票を移し、親の所得が一定以下の大学生が対象となり、月額1万円から最大2万円、最長2年間の補助を受けることができます。申請は市役所や学生課にて行い、必要書類を提出する形です 。

また、京都府京田辺市の「学生住宅支援金」は、市内の大学に通う単身学生を対象とし、月額5千円から1万円の補助があります。大学生協や市と連携しているため、学内で案内があるなど、申請が比較的しやすい仕組みとなっています 。

全国的には多くの自治体が独自に制度を設けており、補助額は月額5千円から3万円ほど、支給期間は1年から数年というケースが多いようです。検索の際には、「○○市 学生 家賃補助」などのワードで調べることが効果的です 。

以下に代表的な条件を整理した表を示します。

自治体対象条件補助額・期間
札幌市市内在住大学生、住民票移動、世帯収入制限月額1~2万円、最大24か月
京田辺市市内大学に通う単身学生月額5,000~10,000円
複数自治体若年世帯、学生など(自治体ごとに異なる)月額5,000~30,000円、期間1~数年

このように、学生の方が家賃補助制度を利用するには、まずは自治体の公式サイトや窓口で制度の有無や条件を確認し、「○○市 学生 家賃補助」で検索することで最新制度を見つけやすくなります。

大学独自の支援制度と学生への家賃補助の条件

多くの大学では、家計が苦しい学生を支えるため、大学独自の「居住支援制度」や奨学金制度を設けています。例えば一橋大学では、新入生のうち女子学生または東京圏外出身者を対象に、提携民間物件への賃料を月額最大三万円、入学から最長二年間支給する制度があります。支援額は最大年間三十六万円、通算で最大七十二万円です。申請は資料請求から始まり、指定期間内に手続きを行う必要があります。申請のスケジュールや詳細は大学の学生支援課でご確認ください。

また、東京大学でも女子学生向けに住まい支援を行っており、入学から最長二年間、月額最大三万円の家賃補助を受けられます。対象となるのは入学予定の女子学生で、自宅から駒場キャンパスまで通学時間が九十分以上の方です。支援対象物件は大学提携の民間住居や目白台インターナショナル・ビレッジで、申込受付期間が設けられています。

さらに、全国的には「大学独自の緊急支援制度」として、住居費や食費の一部補助を行う大学も増えています。申請には在学証明書や収入状況を示す書類などが必要となることが多いため、学内の学生支援課や奨学金窓口にお問い合わせになることをおすすめします。

大学名 支援内容 対象・条件
一橋大学 家賃補助(月額最大3万円、最長2年間) 女子学生または東京圏外出身の新入生(資料請求・申請期間あり)
東京大学 家賃補助(月額最大3万円、最長2年間) 通学時間90分以上の女子学生(提携物件対象、申込期間あり)
各大学 住居費一部補助などの緊急支援制度 収入減少など経済的困難に対し、在学証明・収入証明などが必要

大学独自の支援制度は、支援の有無や内容が大学ごとに大きく異なります。まずは所属大学の学生支援課や奨学金窓口に相談し、最新かつ正確な情報を得るようにしてください。

URや公営住宅の学生優先枠や特定優良賃貸住宅を利用する条件

学生が賃貸物件を探す際に注目したいのが、UR賃貸住宅や公社賃貸住宅の学生向け制度、さらに特定優良賃貸住宅(特優賃)の活用です。以下にそれぞれの概要と条件を分かりやすくまとめます。

UR賃貸住宅・公社賃貸住宅の学生優先枠
UR賃貸住宅や公社賃貸住宅では、公営住宅とは異なり、収入のない学生でも入居可能な制度があります。例えば、学生本人に収入が不足していても、親族等の扶養者が連帯して支払責任を負えば入居できます。さらに、URでは「U35割」と呼ばれる、契約名義人が35歳以下であれば学生も対象となる、家賃が割安になる3年定期借家契約プランもあります(家賃最大2割引)。

公社賃貸住宅の学生向け優遇制度(例:大阪府「スマリオ」)
大阪府住宅供給公社が運営する「スマリオ」などでは、大学・高専・専修学校に在学または入学予定の学生を対象に収入要件を免除し、家賃の割引制度も導入しています。例えばある団地では月額家賃の20%を割引、提携学校の学生には25%割引が適用されるケースがあります。

特定優良賃貸住宅(特優賃)の利用条件
特定優良賃貸住宅は、民間業者が建設・運営し、地方公共団体の認定を受けた賃貸住宅です。中堅所得者向けに家賃補助があり、所得制限の範囲内で入居が可能です。例えば大阪府では、世帯の月額所得がおよそ15万3000円から60万1000円以内が対象範囲とされており、所得ランクに応じた家賃軽減措置が受けられます(補助期間は概ね15~20年)。

以下に、それぞれの特徴を表形式で整理しました。

制度等の名称 学生向け優遇内容 主な条件
UR賃貸住宅 収入がない学生でも扶養者が連帯すれば入居可能。「U35割」で家賃割引 契約名義人が35歳以下。収入基準を満たす扶養者が必要
公社賃貸住宅(例:スマリオ) 学生入居で収入条件免除、家賃20~25%割引 大学等在学中または入学予定、保証会社の審査または連帯保証人必須
特定優良賃貸住宅(特優賃) 所得に応じた家賃補助による負担軽減 世帯収入が一定額範囲内であること。自治体ごとに要件異なる

以上を踏まえ、学生が賃貸住宅を探す際には、「UR/公社の学生向け制度」や「特優賃」の条件を各自治体やURの公式情報で確認するとよいでしょう。当社では、これらの制度を活用した物件探しに関するご相談も承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。

国や自治体が実施する支援制度(住居確保給付金など)と注意点

住居確保給付金は、離職や休業などで収入が急激に減少し、住居を失うおそれがある方を対象に家賃相当額を支給する制度です。通常は主たる生計維持者が対象ですが、アルバイト等で生計を立てていた学生や夜間定時制に通う学生など、例外的に対象となるケースもあります。学生が利用可能か否かは自治体や相談窓口の判断により異なるため、まずは最寄りの自立相談支援機関へ相談することが重要です。

項目内容
支給期間原則3か月、条件を満たせば最大で9か月まで延長可能
支給額家賃相当額(自治体ごとの上限あり)
対象者主たる生計維持者が離職・休業などで収入激減した場合。学生は例外的に対象となる場合あり

支給を受けるには、直近の月の世帯収入が市区町村の定める基準額(住民税均等割非課税額の12分の1)と家賃の合計を超えていないこと、預貯金が自治体ごとに定められた上限(概ね基準額の6か月分、ただし100万円を上回らない額)以下であることなどの要件を満たす必要があります。また、ハローワークへの申し込みや求人への応募など、求職活動の実績が求められます。

学生が対象となるのは限定的で、たとえば学費や生活費を自分でまかなっていた学生が収入減で家賃支払いが困難になった場合、夜間定時制に通う学生で常用就職を目指している場合など、特定の条件を満たせば申請できる可能性があります。そのため、まずは自治体の自立相談支援窓口へ相談し、ご自身の状況が該当するかを確認することを強くおすすめします。

まとめ

学生の方が家賃補助を受けるには、自治体や大学、国が提供するさまざまな制度を知り、条件を丁寧に確認することが大切です。それぞれの制度には利用条件や申請方法が異なりますので、自分の状況に合ったものを選ぶことがポイントです。支援制度を賢く活用することで、経済的な負担を軽減し、安心して学業に専念できます。情報は定期的に見直されるため、最新の内容は必ず公的機関や大学の案内で確かめてください。

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